忘れられない出会い!
私は動物園に行った。動物を見て帰るつもりだった。ところが、そこに自分の一部を置いてきたような気持ちで帰ることになった。たった一頭のマヌルネコのせいで。
正直に言うと、最初はごく普通に見えた。小さくて、ふわふわしていて、石の上にちょこんと座り、人間なんてまるで眼中にないみたいだった。周りでは、もっと「派手」な捕食者たち――トラ、ライオン、オオヤマネコ――が走り回っていたのに、なぜか私はその子ばかりを見ていた。
マヌルネコは好かれようとしない。ポーズも取らない。注目をねだりもしない。そもそも人類なんてずっと遠くにあって、自分にはまったく関係ない、とでもいうように振る舞う。そこにこそ、何とも言えないすごさがある。
私が見た中でいちばんおかしな顔をしている。いつも不機嫌そう。まるで五分前に起きたばかりなのに、もう今の状況にうんざりしているみたいだ。それでいて目は……丸くて、注意深くて、生き生きしている。意地悪ではない。むしろとても慎重だ。まるで毎秒ごとに世界を見極めて、「関わる価値はあるのか?」と判断しているみたいに。
それに、あの毛並み……写真では伝わらない。ただのふわふわした猫に見える。違う。あれは本当に、極上の毛でできた毛玉だ。風が吹いても、人間が一時間も生きられないような場所でさえ凍えない気がする。あまりに密で、思わず手を伸ばしたくなる……けれど、やめておいたほうがいいと分かっている。
マヌルネコって、本当に不思議だ。理由もなく走り回ったりしない。そわそわもしない。無駄な動きもしない。ただ座って、観察して、ときどきのんびり足を動かす。すると、正しい生き方のテンポを見つけたのは彼らのほうで、私たちのほうがどこか急ぎすぎているのだ、という気がしてくる。
とりわけやられたのは、あくびをしたときだった。
ただのあくび。でも、あまりにもゆっくりで、あまりにも素直で、全身でこう言っているみたいだった。
「締め切りも、渋滞も、ローンも、ニュースも……まあ、たしかに面白いけど。ぼくは、もう少し寝ることにするよ」
そりゃ、笑わずにはいられない。
気づけば、私は彼の囲いの前にもう二十分ほど立っていた。人々は来て、写真を撮って、また先へ行ってしまう。でも私は見続けていた。だって、そのたびに彼は何か新しいことをするのだ。少し首を傾けたり、目を細めたり、おかしなふうに前足を置いたり、毛を逆立てたり、まるでこちらのことを自分が望む以上に知っているみたいな目で、まっすぐ見つめてきたり。
美しい動物はいる。
威厳のある動物もいる。
賢い動物もいる。
でもマヌルネコは、なんというか……本物だ。
好かれようとしない。芝居もしない。見せびらかしもしない。
ただ、自分が正しいと思うように生きている。
たぶん、だからこそこんなにも簡単に心を奪われるのだろう。
私は、同じふわふわの不機嫌者の写真でいっぱいになったスマホを持って帰宅した。そして数時間後には、もう彼についての記事を読み、動画を見て、ほかにどこでマヌルネコに会えるのかを調べている自分に気づいた。
不思議なものだ。
あの丸くて注意深い目を一度見るだけで、思いがけず自分の大好きな動物が見つかることがある。そしてそのあともずっと、「あのふわふわで不機嫌な哲学者は、今ごろどうしているかな?」なんて考えてしまう。
P.S.:この素敵なメモの作者は、自分の文章をここに匿名で掲載することを許可してくれました。写真は自分のものを使っていいと提案してくれたのですが、私にはふさわしいものがありません。もしかすると、ロマンが自分のアーカイブの中から必要なものを見つけてくれるかもしれません。
マヌルネコちゃんたちに愛をこめて、レナ ❤️
コメント 5
Очень трогательная история любви 🤗
Потрясающая статья! Читала с замиранием сердца. Очень понравилось!
Теперь любопытно, кто же был этот философ-манул?
Вот так примерно и я. Поехал 2 января 2024 в зоопарк. Посмотреть, что это за манул, что про него столько мемов. А там Виолетта с Зоськой. Дальше как в тумане, и вот я здесь 🤗🥰😻
Посмотрела в папках новосибирских и нашла первое фото у себя новосибирского манула))) 23 сентября 24 года.
Prrrrrrrrrrrrrrrrrrr